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そんなつまんない顔してると、つまんない人生になっちゃうわよ。

iPhone「Magsafe対応15W充電器」の殆どは7.5Wでしか給電できない罠

iPhoneは15Wの無線給電に対応しています。 Amazonでmagsafe 15Wと調べると色々な充電器が出てきますが、実はほとんどの充電器は7.5Wでしか給電できないって知ってました?

Magasfe充電とQi充電

実はMagsafeとQiって別の規格らしいです。私はQiにマグネットを付けたものがMagsafeだと思っていたんですが、両者は全くの別物。
iPhone 15の商品ページをよく見るとそれがわかります。 はっきり書いてありますね。

  • 最大15WのMagSafeワイヤレス充電
  • 最大7.5WのQiワイヤレス充電

AppleとしてはQiの充電を7.5Wに制限しているんですね。Magsafe充電でないと15Wが出ないようにしている模様です。 そしてMagSafeワイヤレス充電ができるのはAppleが認証した充電器だけのようです。Magsafeの欄に「アクセサリ識別NFC」とあることからもiPhoneがアクセサリ自体を識別していることがわかります。
現時点でMagsafeワイヤレス充電ができる充電器(これをMagsafe認証充電器と呼ぶことにします)は限られています。
ワイヤレス充電器 - MagSafe - すべてのアクセサリ - Apple(日本)
公式サイトを見ると、Apple純正パッド式充電器とBelkinとmophieとOtterboxしかありません。しかもどれも高い...

だからBelkinやApple純正パッドは高かったんですね。

紛らわしいマグネット充電式Qi充電器

では、Amazonで売っている15W対応のMagsafe充電器は15W出ないのかというとそういうわけでもありません。
あれはMagsafe用の磁石を備えた15W出力のQi充電器なので、iPhoneではないQi 15W対応の製品であれば15W充電が可能です。Galaxyとか?
例えば UGREEN 2 in 1 magsafeワイヤレス充電器 最大15W/7.5W/5W急速充電 は Qi15W出力に対応しています。

問題はこれらの表記が紛らわしいことです。商品名にMagsafeと書かないでほしいですよね。
でもiPhone用の磁石が内蔵されたQi充電器、なんて言っても消費者側がわかるわけもなく、販売側としても消費者側としてもわかりやすいMagsafeという名称を使いたくなる気持ちはわかります。
Amazonレビューを見ても15W給電ができていないことを指摘しているレビューは殆どありません。彼らは高速充電ができている気になっているわけですね。
ユーザー側が知識を持って検証するわけでもなく、そして7.5Wでも彼らは全く困っていないので問題が顕在化しにくいのでしょう。

AppleはQiとMagsafeが異なることをもっと大々的に宣伝してほしいですし、Magsafe認証品をもう少し増やしてほしいですね。
Magsafeは無線給電の位置決めがめんどくさい問題を解決するいい方法だと思いますけど、こういう縛りがあるせいで周辺機器が高くつくのがApple製品の嫌なところですわね。