モニターアームをスピーカースタンドにするというライフハック
私の作業机にはDALIのzensor1というスピーカーが鎮座しています。こういったブックシェルフ型のスピーカーは良い音場を得るために耳の高さに設置することが良い、とされています。
大作曲家である神前暁先生の作業机を見てみましょう。
まあこんなもんで良いかな pic.twitter.com/HD782oD5Be
— 神前 暁 / こうさき さとる (本名) (@MONACA_kosaki) 2020年4月1日
このように、耳の高さにスピーカーを置くためには机の奥に専用のスタンドを立てることが一般的です。ただ、私のようにワンルームで暮らしている人間にはこれほど大きなスピーカースタンドの導入は難しいです。そこで解決策として机の上に置け高さを調節できるスピーカースタンドを導入していました。Dicon Audio SS-032Rです。意外なことにこういった高さ調整機能を持ったテーブル用スタンドは知るところこの一件しかありませんでした。ありがたいことです。
Dicon Audio SS-032R 卓上モニタースピーカースタンド ペア
- メディア: エレクトロニクス
こうして机の上にスピーカーが乗ったわけですが、2点問題がありました。
一つ目はスピーカーが近いことです。テーブル奥はモニターがあるため手前に配置するしかありませんでした。このサイズのスピーカーを耳元で鳴らすと左右のスピーカーの位置がわかるような音場になってしまいました。
二つ目はスタンドが邪魔なことです。スタンドとしての安定性のために接地面は広く、テーブル手前の両側にこれを置くと手を広げた際にポール部分にぶつかることがありました。実質的な机の利用領域を狭めることになってしまいます。
こうした問題があるものの良いスピーカーで得られるリスニング体験には替え難く、この状態で4年間を過ごしました。
ところで最近新生活に合わせて作業環境を快適にする一大ムーブメントが巻き起こっており、この問題を解決する決意をしました。やるぞ~
解決策は?
長い前置きでしたが、やりたいことは結局スピーカーを耳の高さに配置しつつテーブル奥側に設置することです。 実はこれには先行例があり、こちらのサイトにあるようにモニターアームを使うというテクニックが存在します。
こちらの記事ではモニターアームのVESAマウント部分を真上に向けることで水平面を作り、そこに板を貼り付けることでスタンドにするという面白い方法を取っています。今回はこの方法を採用しました。
実は真上を向くモニターアームはなかなか存在せず、適当にグリーンハウスの安アームを買ったりするとロスになります(1敗)。手頃な価格で手に入るアームのうち真上を可動域に含むものはサンコーだけでした。軸の数はどうでもよいので一番安いやつを買います。
サンコー 3軸式くねくねモニターアーム MARMGUS191B
- 発売日: 2015/09/03
- メディア: Personal Computers
実はこれ2年前に購入して放置していました。恐るべき後回し癖ですわ...。
あとは高さを合わせてスピーカーを置くだけです。本当は板をビス止めしたほうが良いんですけど面倒なのでとりあえずマウント面に直接スピーカーを置いてみました。ギリギリ乗ります。
反対側でも同様に配置し、最後に耳とスピーカーが正三角形を描くように位置を調節1したら完成です。
音場もよくなった
机の領域を広げるためだけにやった作業でしたが嬉しいことに音質も改善しました。以前はスピーカーそのものの存在感が気になっていましたが、アームで空中に配置してからはモニター前面から鳴っているような空間的?な音がするようになりました。これは結構大きな変化で音を鳴らした瞬間に違いがわかるほどです。やってよかったですね。