narrow and shallow

そんなつまんない顔してると、つまんない人生になっちゃうわよ。

デスクに無線充電器を導入してみた

我が家ではiPhoneの充電はベッド横の電源タップについた給電ポート一つから行っています。これ以外にUSBポートはないため、夜寝る際はベッド横にスマホが必ず置かれることになります。
ベッドにスマホが置いてあったら嫌でも寝る前に見てしまい、睡眠の質が下がるという事態が起きていました。また充電を忘れるとここにスマホを置き続けることになります。一応2mと長いケーブルを使ってはいますが、この状態だと基本的にはベッドに寝転びながらでしかスマホを触れないため結局長時間横になったまま時間を浪費することが多いです。

充電の何が面倒かといえばわざわざケーブルを床から拾い上げ、小さい穴に差し込まなければいけないという点です。毎日使うスマホですらこの作業は面倒なので当然iPadに充電ができるわけなく、部屋には電源ボタンを押しても全く反応しないiPadが転がっています。
実はiPhoneはワイヤレス給電規格Qiに対応しており、特に新しいアタッチメントを付けることなく無線給電が可能になっています。AppleからはMagSafeというスマホの裏面に磁石で張り付くワイヤレス充電器が発売されており、聞くところによると非常に便利だそうです。でも値段は5000円、高すぎる...

MagSafe充電器

MagSafe充電器

  • 発売日: 2020/10/23
  • メディア: エレクトロニクス

そこで今回はMagSafeではなく磁石でつかないただの無線給電デバイスを購入し、そもそも無線給電がどれほど便利なのかを確かめてみることにしました。

メーカー選び

例によってamazonで適当に検索してみると中華企業Anker・NANAMI・IMDENの3社の製品がよく売れているようです。レビューによるとAnkerは不具合が多いので見送り、IMDENはゲーミングデバイスよろしく商品画像の緑色LEDが鬱陶しいのでパスで、消去法でNANAMIになりました。 f:id:sskssw:20210326013343p:plain ていうかたかが充電器に数千件のレビューが付くっておかしいと思うんですけど(名推理)

購入

立てかけるタイプと円系タイプのものがありますが、今回は円形を選択しました。スタンドは何かダサいんだもん... 購入したのはこれ。977円でした。

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開封 ケーブルから癖の強い匂いが漂う

商品はシンプルで、コースター程度の充電パッドにUSB TypeCケーブルが同梱されていました。
同梱されている説明書には 5V1Aの充電器はダメ、急速充電器を使おうねと書かれています。レビューや商品ページには QuickCharge 2.0対応の充電器を使えといった文章や、電源アダプターの種類ごとの出力電力が書かれたカードが同封されているようでしたが私の手元に届いた商品にはこのカードはついていませんでした。

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急速充電器の利用を推奨している
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amazonレビューより引用。手元にはこのカードは付属していなかった。

しかし私が今利用している充電器は古く、QC非対応です。ただ、Ankerが独自に開発しているPowerIQとかいう機能がついています。iPadでは急速充電器できたし多分充電はできるだろうと踏み、コースターに置いてみると普通に充電できました。

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特に問題なく充電が開始された。

ただ、何ワットで充電されているのかは分かりません。とてつもなく気になってしまいます。そこでワットチェッカーを購入して計測することにしました。このワットチェッカー、2000円もします。充電器より高価です。

早速測ってみると、5V・1.2Aで6Wとなりました。全然急速充電できてないやん!ほぼ5V1Aと同じです。説明書にはあたかも5V1Aだと充電ができないように書いてありますが普通にできてしまう、ということでしょうか。

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充電器からlightningケーブルで直接充電した場合はどうでしょうか?iPhone11は18Wまでの給電に対応しているらしいです。 f:id:sskssw:20210326020410j:plain 5V1.8A ~ 10W でした。高速じゃないね...
今まで急速充電ができているつもりでしたが全然そんなことはなく、付属充電器の2倍程度でした。知らないほうが良い真実もあった。

数日利用してみて

ワット数は低いものの置いておくだけで充電できるというのは非常に便利です。こうしてPCに向かっている間もコースター部分に放り投げておくだけで充電してくれますからね。今までは充電するぞ!と意気込んでケーブルを探し出す工程が挟まり、ちょっとした作業や別に集中するような状況で充電を忘れることが多かったのですがこれを買ってからはそういう事は全くありません。また、ベッドにスマホを持ち出すことがなくなり入眠までの時間が短くなり眠りが深くなりました。(nokia sleepを利用して睡眠の質を測っており、数字として入眠速度と質両方が向上していることがわかります。)
ただ、ケーブルを繋がなくて良くなったとはいえ、コースターの所定の位置に置く必要があり、スマホのような毎日使うデバイスならまだしもiPadやワイヤレスイヤホンの充電ができるほど楽ではないかなと感じています。
こういう面倒さを解決するならやっぱりMagSafeが必要になってくるんでしょうかね~。それかマウスパッドほど大きい給電スペースがあればとりあえず充電が必要なものはそこに置いておく、といった運用ができるのでそういったデバイスの出現を待つ必要がありそうです。
なんにせよNANAMIの無線給電デバイスは安く機能も不足なくオススメできる商品だと思います。