narrow and shallow

そんなつまんない顔してると、つまんない人生になっちゃうわよ。

freeeで源泉徴収された事業収入の入力方法に躓いた話

色々あってアルバイトが事業委託になりました。そこで確定申告が必要になり、freeeを利用して青色確定申告を行っています。今回の事業委託では報酬は振り込み時点で源泉徴収されていました。わからないなりに調べながら(後に述べる方法で)収入と支出を入力し確定申告書類を作成してみたところ、生成された確定申告書B 第一表を見てみると、(48)欄の源泉徴収額が反映されていませんでした。

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本来なら源泉徴収額分所得税が減るはずです。あれ?取引から自動でやってくれるんじゃないの?と不審に思い検索してみると、事業所得で源泉徴収されている場合、「確定申告→確定申告書類の作成→源泉徴収されている事業所得、不動産所得はありますか?」の欄から源泉徴収額を入力する必要があるらしいです。(躓きポイント1)
そこでは登録した取引一覧から源泉徴収を行ったものを自動で抽出できるのですが、先程確かに支出として登録したはずの取引が表示されませんでした。(躓きポイント2)

躓きポイント2の原因は、源泉徴収された報酬の仕訳方法が間違っていたせいでした。

間違った?仕訳方法

はじめに僕がやった仕訳は、公式サイトにある次のページを参考にしたものです。 www.freee.co.jp

f:id:sskssw:20210322224647p:plain この画像を見ると、収入に報酬総額を項目を売上にして入力、支出に源泉徴収額を事業主貸にして入力すれば良い、と読み取れます。ここでは例として報酬総額を100万円、源泉徴収額を10.21万円とします。収入と支出、2種類を入力してみました。 f:id:sskssw:20210322230402p:plain

ここで「源泉徴収されている事業所得、不動産所得はありますか?」欄から取引の抽出をしてみると支出が表示されないことがわかります。

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よくわかりませんが、これだと駄目みたいですね。

正しい仕訳方法1

[個人]源泉徴収された報酬が口座に支払われた - freee 取引入力ナビにも源泉徴収された報酬の入力方法が書いてあります。なんで二種類あるんだ...

・手動で登録を行う場合
1. 上部メニュー「取引」より「取引の登録・一覧」から、決済[未決済]、勘定科目[売上高]、金額[報酬の総額(請求額)]で収入の取引登録をします。
2. 振り込みされた際に、上部メニュー「取引の登録・一覧」から、該当の取引を選択し、「決済」項目内の「+決済を登録」から、「支払手数料として登録する」のチェックを外し、源泉徴収税額が差し引かれた金額(振り込まれた金額)を入力し登録します。
3. 源泉徴収税額は「決済」項目内の「+更新」から、勘定科目[事業主貸]で源泉徴収された金額を入力し登録します。

これで良さそうに見えますよね?多分仕訳としては正しいんですけど、 support.freee.co.jp ここを見ると、

※ 「+更新」の方法にてご登録いただいた取引は、[確定申告書類の作成]→[収支]ステップ→[源泉徴収されている事業所得、不動産所得はありますか?]カードの[取引を取り込む]ボタンからは取り込めませんのでご留意ください。

と書いてあります。つまりどういうことかというと、この方法は仕訳として正しくても源泉徴収額をピンポイントで取り込めないんですね...

まあ手動で源泉徴収額を書けば良いんですけど、じゃあ取引欄の支出はどうなるんだろう?という不安が尽きません。いろいろ調べてようやく第二の方法を見つけました。

正しい仕訳方法2

↑のリンクには、抽出できる取引の条件の一つに

収入の複数行取引で、勘定科目「事業主貸」または品目タグ「源泉所得税」が付与された取引

とあります。 この複数行入力というのが鍵でした。これは、取引の登録で複数の取引を同時に書ける仕様で、なんと支出と収入両方を書き込めるみたいです。 つまりこのようにすればよかったんですね。取引の入力→詳細登録から行けます。

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一番最初に挙げたページにこれを書いておいてくれよ~~~。事業所得が源泉徴収されているパターンって個人事業主(つまりあんまり経理に詳しくない)に多いんじゃないの~? ちゃんと抽出もできました。よかったね f:id:sskssw:20210322231737p:plain