RTX3070とNiceHashでマイニング!
噂によると RTX3000 シリーズはマイニング効率が非常に良いらしい。次のようなツイートを見かけた。
RTX3060tiなら3ヶ月でGPU代が回収できる
そんなに儲かるというなら実際にやってみようじゃないか。
そもそもマイニングとは?
仮想通貨 = BTC というわけではなく、様々なアルトコインが存在する。それらは BTC のコピーでしか無いものから独自の進化を遂げたものまで様々だ。特に注目するべきポイントはハッシュアルゴリズムである。今更説明する必要があるのかは微妙だが説明すると、マイニングとはハッシュと呼ばれる逆変換が不可能な関数が特別な値を出力するような入力値を探すことで行われる。ハッシュアルゴリズムとはこの関数のことであり、つまりは自分が持つハードウェアが効率よく計算できるハッシュアルゴリズムを持つ通貨を採掘することが重要だ。
BTC のハッシュアルゴリズムは SHA-256 であり、その計算方法は次のサイトに詳しい。
どの通貨を掘るべきか?
掘る通貨を決めるにはハッシュアルゴリズムだけでなく金銭効率まで考慮する必要がある。仮想通貨では、一定時間当たりに掘り出せる通貨の数が変わらないようにハッシュの難しさ (difficulty) が調節される。つまり自分のデバイスが有利なコインだからといって、掘る人数が多いと自分が採掘できる確率が下がってしまう。そこで、difficultyと自分のハードウェアとコインそのものの価値から最適な通貨を適宜計算しなければならない。
こういった面倒を自動で行ってくれるマイニングツールを使おう。
今回はNiceHashを利用した。
導入は簡単で公式サイトからツールをインストールするだけだ。ただ、windows defenderのチェックを通過させる必要がある。
マイニングをしてみる
(ここは画像が入る予定だった。撮っていないので後回し)
NiceHash を起動しログインしたらあとは再生ボタンを押せば勝手にマイニングをしてくれる。RTX3070 ではハッシュレートは 50MH/s、一日あたりの予測採掘量は約 0.096mBTC/Day となっている。 GPUをフル稼働しているのかファンが唸るようになっていてちょっと怖い。温度を見てみると78℃になっていた。排熱を改善しないとヤバそうな雰囲気を感じたのでデスクトップのサイドパネルを開けてみたが72℃までしか落ちない。実はデフォルトだと電力を使いすぎてしまうようだった。
OverClock
マイニング界隈では消費電力を落としつつ動作周波数を上げることで電気料金を下げるだけでなくハッシュレートを上昇させることが一般的なようだ。 www.nicehash.com
このような OverClock は MSI が提供している Afterburner というソフトで簡単に実現できる。
ありがたいことに NiceHash が RTX3000 シリーズでの最適設定を公開しているためそれに従おう。
型番 | Core Clock Delta | Memory Clock Delta | Power Limit | Hash Rate |
---|---|---|---|---|
RTX3060ti | -500 | 1200 | 65 | 60MH |
RTX3070 | -600 | 1200 | 60 | 60MH |
RTX3080 | -150 | 900 | 68 | 96MH |
RTX3090 | -300 | 950 | 80 | 118MH |
早速 Afterburner で設定してみた。CoreClock は-502までしか下げることができなかった。Temp. Limit と Fan Speed は自動的に変更された。
早速新しい設定でマイニングをしてみよう! デフォルト設定では 50MH/s だったが・・・?
触れ込み通り 60MH/s を記録している。20% ほどマイニング効率が上昇していることになる。やったね。
さらに Power Limit を下げたため消費電力は 220W から 132W まで低下した。GPU温度も 77℃ から 63℃ に低下しファンも静かになった。
Current Profitability には一日あたり 0.12mBTC を採掘できると書いてある。結構良いんじゃないか?
どれくらい儲かるのか?
設定も詰めたところで一月当たりの収支を計算してみよう。
- 収入: 0.12mBTC/day = 3.6mBTC/month = 18000円 (500万円/BTC) ~ 21600円 (600万円/BTC)
- 支出: 132W, 82円/day = 2478円
月当たり悪く見積もっても15500円ほど儲かるようだ。
なお、電気代・電気料金の計算により1KWh = 26.48円として計算した。
もちろんこれも楽観的な数字である。このPCはマイニング専用ではないから24時間 60MH/s を保つことは難しい。ゲームをするならその間マイニングは中断する必要があるし、動画を再生すると 30~40MH/s にまで落ち込んでしまう。それにBTCが一月後もこの価格帯を維持しているかも怪しい。個人的にはテスラが介入したことであと半年は上がり続けるんじゃないかと思っているけどそれも希望的観測に過ぎない。
この辺りは実際に長期間採掘してみないことにはわからない。
それでは実際に長期間マイニングをしてみよう!
一月マイニングしてみた
はたして どうなるかな? (ここは 2021/03/21 に追記されます。)